小児外科医とはどのような分野のお医者さまでしょうか。市井のクリニックなどの小児科が内科を中心とする小児の健康にかかわるあらゆる窓口となるのに対し、小児外科医は小児の手術を担当します。
小児の手術というのは、小児がんなどのように、大人の入院患者と同様に、予定をたてて執刀することもありますが、緊急性が高い手術を行うことも多いです。生まれてすぐのあかちゃん(新生児)に病気が見つかった際、すぐに手術しないと生きていけないという場合も多いので、新生児の執刀も多いです。小腸閉鎖症や先天性横隔膜ヘルニアなどがその例に挙げられます。それから、あかちゃんや幼児さんが誤飲・誤嚥をした際に、救急車で運ばれてきて手術して誤嚥したものを取り除いたりすることもあります。
手術というのは大人の手術でも大変なものですが、自分の症状をうまく伝えられないあかちゃんや幼児さんの手術となると一層大変です。さらに、少子化のこのご時世、モンスターペアレンツと呼ばれるような保護者の方も増えており、手術以外のところで精神的負担を感じている小児外科医のお医者さまも少なくありません、
ハードな小児外科医ですが、気になる年収というのはどれくらいなのでしょうか。求人情報を見てみる限り、800万円台~1500万円程度です。小児外科医のあなたが、今の職場に年収や人間関係などで不満を持っている場合、他の職場としっかり比較しながら、転職のチャンスをうかがってみても良いのではないでしょうか。